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2005/11/06

「企業体質が問われる」のフレーズ

この週末にかけて、2件の、ある意味で象徴的なニュースが飛び込んできました。

・JR西 新型ATSで設定ミス 30カ所ブレーキ作動せず(産経新聞・2日)

・NHK記者を逮捕=岸和田で放火未遂-大津でも連続11件-大阪・滋賀府県警(産経新聞・6日)

で、これらのニュースの結びに必ずと言っていいほどついているのが、「相変わらずの企業(組織)体質が問われるところです」というくだり。
常々思うんですけど、本当にこれらの件が「企業体質」に結びつくような重大過失かどうかというのが疑問でしょうがないんですよね。

まずJR西日本のATS設定ミス。
ニュース報道なんかを見ると、プレーキのかかる速度が高い(つまりブレーキのかからない)方を特にクローズアップして伝えている印象がありますけど、実際には計画より高い設定になっていたのは、ミスがあった74箇所のうち、30カ所ほど、つまり半分以上はむしろ「計画よりも低い設定」になっていたんですよね。(JR西日本のHPに具体的な報告の記述があります)なので、会社としての安全性軽視の体質というよりは、単純な設備の設定ミスだったというだけで、これだけを取り上げて「安全性軽視の体質が云々」というのは言い過ぎではないかと思うんですけども…

むしろ、この件についてほとんどのマスコミが「2ヶ月間公表しなかった」ということを重要視している論調に見えますが、JR西日本としては不確定な情報で顧客を無用な不安に陥れるよりも、確実な情報を公表しようと考えた結果だと思うんですけど、これも企業体質だと言うんだったら、検証報道なんてできっこないと思うんですが、そこまでして隠蔽体質と誇張したいと思っているんですかねぇ…

で、NHK記者の連続放火事件。
確かに公共性を謳うNHKの職員(しかも報道記者)が起こした事件ですし、事件そのものについては批判を免れないと思うんです。
けれども、この一件をとらえて「再び信頼を損ねるNHK」的な報道態度はいかがなものかと思うんですけど。
過去のブログでも何度も触れていることですけど、個人の不祥事を組織の不祥事にすり替えて報道する姿勢にはほとほとあきれるのを通り越して怒りすら覚えてくる部分もあるんですよね。

で、NHKも橋本会長が番組内で不祥事をわびるメッセージを伝えたんですけれども、印象としては「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」になっていないかなという心配すら覚えるんですよね。
今までの不祥事と呼ばれる件は、組織としてのNHKによる行為であり、組織によるNHKが何らかの態度を表明しなければ行けないというのはわかるんですが、今回の件はあくまでも職員の私的犯罪行為(というのもなんか変な表現ですけど)ですからね。
確かに職務上のことで心身の不調を訴えることはあったようですけど、それがNHKの組織的犯罪行為と見なせるかというと、自分にはそうは決して思えないんですよ。

他の報道機関としては、巨大な組織を抱え、受信料制度という独自の集金手法で収益の心配をそれほどしなくてもいいNHKというのは疎むべき存在なのかもしれませんけど、それを報道姿勢に表すのはどうかなと思うんですがねぇ。
マスコミももっと追求しなければいけない案件がいろいろあると思うんですけども…

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