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2005/02/25

フジテレビの受ける「ダメージ」

ライブドアとフジテレビ(フジサンケイグループ)による、ニッポン放送を巡る一連の動きがついに法廷闘争に持ち込まれることが確定したことで、ある意味「行き着くところまで言ってしまった」感があります。

さて、今回の一件、特に昨日の記者会見とそれを巡る報道によって、フジテレビはフジサンケイグループの企業防衛(現段階ではそれすらひっくり返る可能性もあるのですが)と引き替えに、様々な、しかもかなり大きなダメージを受けることになりましたね。

まず、報道機関としてとらえた場合の、最大の必定条件である「信頼性」「客観性」の面。
あちこちで伝わっているのですでに認識していらっしゃる方も多いと思いますが、フジテレビは昨日の記者会見より前において、今回の一件についてほとんど報道を行っていませんでした。夕方の「スーパーニュース」でも夜の「ニュースJapan」でも、トップ記事はおろか、断片報道すらほとんど聞かれることはありませんでした。
それが昨日の記者会見に関しては一気にトップ扱いですから、なんだ、フジテレビも結局自分に有利な報道しかできないのかよ!という見方につながってしまうわけですね。
今回の件で、フジサンケイグループ、特に当事者であるフジテレビとニッポン放送の報道姿勢に極めて疑問の声を上げる人は決して少なくないと思います。

次に、単純な資金面の部分。
ご存じの通りフジテレビは現在TOBの真っ最中で、取得目標が現発行株の25%なので、追加の目標取得割合は13%、株に換算して約400万株。
これに必要な資金が、約6000円ですから、ざっと計算して必要な予算が最低でも240億円。
ここに、今回の新株予約権の取得に約160億円と、仮に全部を行使した場合に必要となる取得費用約2800億円を加えると、最大で3000億円近い出費が新たに発生するわけですよね。
当初のTOB予定(現発行株の50%取得目標)でも必要な予算は700億~1300億円ですからかなりの追加出費になります。
新株予約権についてはすべてを引き受けると確定したわけではなく、なおかつすべて引き受けたとしてもそれをすべて行使するとは限らないので、ここまで行かないという見方もありますが、ライブドアが投機目的でニッポン放送株を買っているわけではない、すなわち持ち株をすぐに手放すとは思えないため、行使額は限りなく最大値に近くなるのではないかと推測されるわけです。
いくら儲かっていると言われるフジテレビでも、3000億円のキャッシュはなかなか用意できないでしょう。

あと、株式会社としてのフジテレビとニッポン放送の価値。
フジテレビとニッポン放送が今回、新株予約権の発行=既存株式の希薄化という、市場による自社株式の流動性を否定する行為に打って出ました。
ニッポン放送については、新株予約権の発行により大株主の保有比率が急激に高まりますので自社株式の上場廃止が避けられない状態になりますからある意味当然として、フジテレビがこれまで行ってきた動き(ライブドアの影響力排除を狙ったTOB比率引き下げ、など)も、結果的に自社株の流動性を否定する行為につながっていますから、今回の一連の動きで市場からはそっぽを向かれる結果となる可能性が高まりますよね。
さらに、メディアがその特殊性を理由に市場に対して「閉じている」事を肯定する発言が関係者や政界関係者から伝わることで、フジサンケイグループにとどまらず、マスメディア業界全体が市場から疑念の目を向けられるきっかけにすらなりかねないという状況にあります。

外部からの参入拒否、あるいは自己権益防衛のために結果的に周囲からそっぽを向かれるというのは、実はまさに昨年のプロ野球機構にとっての新規参入問題と極めて近い構図のように見えるのですが、プロ野球機構は楽天による新規参入の承認(これもかなりきな臭い動きがあったのも確かですけど)や交流試合の実現などによって何とかダメージからの回復を目指して努力しているという姿勢は伺えます。しかし、今回のフジテレビの場合、自分たちの受けたダメージを如何に回復するかというのはそういった姿勢を見せることが出来るのでしょうか。
今回の一件が過去の事件として風化するのをただ待つ…なんて、生ぬるい方法で嵐が過ぎるのを待っているだけだとしたら、フジテレビが各方面からの信頼を取り戻すのは決して容易ではないと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

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