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2005/02/24

マスメディアとインターネットの「力関係」

しかしまぁ、追いつめられた(という表現が正しいかどうかわかりませんが)フジテレビも、荒技にでましたなぁ。
確かに商法上認められるようになった行為とはいえ、「ポイズン・ピル」は第三者株主にも痛みを求める手法なだけに、いろいろと議論のあるところのような気もするんですが。
(これについては、フジテレビもずいぶんと痛手を受けていると考えています。この辺りはまた機会があれば。)

ところでこの会見の中で、フジテレビの日枝会長が「テレビ(マスメディア)とインターネットの融合は以前から考えている」的なことを言っていたかと思ったのですけど、確かにそういう節は伺えるのは確かなんですよね。
ところが、フジテレビの考えている方向性とライブドアの考えている方向性はまるっきり違う。それは、マスメディアとインターネットの「力関係」をどう考えているかにもよるんではないかと思うんですよね。

実は、ライブドアもフジテレビも、マスメディアとインターネットの融合については、結論としては同じような事を言っているんですよね。
それは「マスメディアで浅く広く情報を伝達し、その中の深い部分についてはインターネットを活用して情報を抽出できるようにする」「インターネットの双方向性を生かし、視聴者(参加者)の求めている情報を番組作りに反映させる」辺りの話だと聞いているのですが、ではどこに方向性の違いがあるのか。

ライブドアはポータルサイト運営が本業なので、マスメディアとインターネットの関係については、例えば「○○の番組で紹介された商品がこのサイトのショップにありますよ」とか「○○のニュースについて、記者会見の全編をこのサイトでオンデマンド放映します」とか、基本的にはマスメディアをインターネットへ顧客を誘導するための手段になりうると考えている。
つまり、力関係としては

マスメディア<インターネット
だと考えているわけですね。

一方、フジテレビは当然テレビ番組放送が本業なので、例えば「○○番組の情報をインターネットで詳しくご紹介します」とか「○○の番組で取り上げるご意見をインターネットで募集します」とか、あるいは「以前好評だった○○の番組をインターネットで(有料)オンデマンド放映します」とか、つまりはマスメディアの情報収集あるいは情報提供の補完的立場としてインターネットをとらえている。
つまり、力関係としては

マスメディア>インターネット
だと考えているわけですね。

結局、同じような将来ビジョンを掲げていながら、お互い自分たちが相手よりも力関係(立場)が上だと考えているために、例えばフジサンケイ側はライブドアに「自分たちを乗っ取ろうとしている相手と話す余地はない、自分たちでやる」と考えるし、ライブドアは「株主に対して門前払いとは何事か、話し合いをもて」と怒る。
これでは考え方が相容れるわけがないと思えてしまうんですよね。

私自身、どちらの考え方が将来的に主流になるか、あるいはどちらの考え方が合理的かと言ったあたりについてはまだまだ判断しかねる部分が多いというのが正直な感想です。敢えて言えば、両方のスタンスを持つサイトがそれぞれに成立していけば、見る側にとっても判断材料が増えるのになぁ…と漠然と考えてしまうんですが。

【追記:2/24】
ライブドアは新株予約権発行の差し止め仮処分を請求しましたね。まあ、当然そういう手段にでるんでしょう。
ただ、これに関しては、今回の一連の動き全般を踏まえたとしても非常に解釈が微妙ではあるので、どっちに転ぶか何とも言えない部分があるんですよね。
ライブドアの主な弱みとしては、フジサンケイグループとのシナジー効果といいながら、TOBではなく時間外取引という「裏技」を使うなど、フジサンケイグループに対して敵対的買収の色合いが濃い(すなわち今回の新株予約権発行が企業としての防衛行為となりうる)と見られてもしょうがないという点。
フジサンケイグループ側の主な弱みとしては、TOB期間中の新株予約権発行そのものが極めて微妙な行為であること、さらにニッポン放送に対し、(ニッポン放送の企業価値を損なうとする要因とした)フジサンケイグループからの離脱をライブドアが求めたことがない辺りが代表的になるでしょうか。
まあ、ここまでくると、個人的には「なんだかなぁ」という気分が蔓延しつつあるんですが…

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