最近のトラックバック

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

このブログについて

« 労働組合というもの(大阪市ヤミ手当問題) | トップページ | ニュースの切り口(サッカーW杯アジア最終予選) »

2005/02/08

ライブドアの「戦略」

ネット上のあちこちで大騒ぎ(?)になっている「ライブドア ニッポン放送株35%取得/事業提携を申し入れ」というニュース。

まあ、いつかはどこかの既存型メディア(電波媒体・紙媒体)に手を出すだろうと思っていましたが、フジテレビによるTOBの間隙を突く(しかも、朝7時に取締役会を開いて、よそにじゃまされにくい東証の時間外取引を狙ったらしい)とはなかなかしたたかですなぁ。
しかも、既存の5大日刊紙(朝日・毎日・読売・産経・日経)の中で、資本関係が複雑で一番狙いやすい産経をしっかり狙ったというのも、かなり計算尽くされているな、と。

で、以前からライブドアは既存メディア、特に電波系メディアの有効性というものに目をつけていたという節が伺えており(たぶん、プロ野球の新規参入騒動で確信を持ったと思っています)社長日記や各種インタビューでも、銀行業参入と並んで既存メディアへの参入をほのめかす場面が多く見られましたから、一朝一夕に思いついた話ではないんでしょう、今回も。
ライブドアが既存メディアのあり方をどう変えるつもりなのか、見物ではあります。
(某Y新聞社のような、自社球団事業には大本営発表…のような報道姿勢は是非やめてもらいたいところですけど)

ところで、今回を含めてライブドアによる一連の話題作り(プロ野球参入、M&A、ネット銀行設立、…)を見ていると、こういうキーワードが見えてくるような気がします。

・速やかな意志決定
堀江氏がライブドア本体にとどまらず各子会社の意志決定に関与することで、会社としての行動が速やかに行われる。
今回の株式取得なんかもその典型ではないかと。
・最小の投資で最大の効果
何でもかんでも買い付けようとしているように見えるライブドアだが、実はしっかりと取捨選択を行っている。
西武からプロ球団の買い取りを持ちかけられたときも、200億という値段をふっかけられてあっさりと蹴っているし。
・現状以外の前提条件を考慮しない
日本のビジネスでは、血縁とか企業の歴史とか、とかく情に訴えかける部分があるが、基本的にはそういうものは全く考慮していないように見える。
プロ野球の新規参入騒動でも仙台市民の支持を取り付けたのは、情の部分というよりは単に楽天よりマーケティング戦略がうまかっただけではないかな?
・最終的に本業に回帰している
何が本業か見えにくいライブドアであるが、基本的にはポータルサイトの運営というのが正しい判断だろうと思う。だとすると、証券業や銀行業への参入、あるいはスポーツビジネスへの参入や既存型メディアへの投資は、最終的にはすべてポータルサイト部門の強化につながる話になっているのではないか、と。

これらって、どちらかというと欧米的な発想による会社経営ですよね。
こういう形態の企業経営が日本的風土でうまくいくかどうかというのは疑問視されていたのも事実なんでしょうが、現に(今現在は)うまくいっているということを考えると、日本もずいぶんと変わったものだなと妙な感慨を覚えてしまうんですが。
こういう企業が増えていくんでしょうかねぇ…

【追記:2/10】
大西 宏のマーケティング・エッセンス」様に取り上げていただいたおかげで、アクセスが急増しているようです。
お越しいただいた皆様、ありがとうございます。

私自身アナリストでも何でもないのでたいした分析ではないのかもしれませんが、上記で書いたライブドアの投資方針というのは、我ながらかなり当を得ていると考えています。
ついでにいえば、今までの投資対象について、そのほとんどが決して「投機」になっていない、つまり短期的に売り抜けて差益を得ようとしているのではなく、あくまでも投資対象の業績を自社(ライブドア)の業績にフィードバックされる効果を狙っている(堀江社長も盛んに「シナジー(連携)」という言葉を使っていますね)のですよね。
ということから推測するに、今回の件も、一部に言われているような「フジテレビによるTOBに対する敵対的投資」ではなく、あくまで狙いはフジサンケイグループの持つメディアコングロマリット(という言い方が正しいかどうかわかりませんけど)としての資産あるいは既得権益なんだろうな、と思うのですが、皆様はいかがお考えでしょうか?

【再追記:2/10】
フジ側としては、今のところ業務提携に応じるつもりはないようですね。
まあ、いきなり落下傘的に資本参入してこられたら、敵対的な見方をしてしまうのもわからなくはないですけどね。
とはいえ、その直後にこういう対応をしてしまうようでは、フジテレビも了見が狭いとみられてしまうというか、マイナスイメージを植え付けてしまいかねない気がするのは私だけでしょうか。
(逆に、今までどおり出演を続けさせていれば、むしろ太っ腹のイメージがついてイメージ向上に働いたようにも思うんですが…)

« 労働組合というもの(大阪市ヤミ手当問題) | トップページ | ニュースの切り口(サッカーW杯アジア最終予選) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15366/2854745

この記事へのトラックバック一覧です: ライブドアの「戦略」:

» ニッポン放送とは盲点…(ファイナンスの観点から) [地方都市日記]
 Webで「ライブドアと関連会社がニッポン放送株35%を取得」という一報に接したときの感想、それは「やっぱり…」でした。なぜ「やっぱり」か。堀江氏は前々から「地... [続きを読む]

» メディア革命の序章となるか?-ライブドアのニッポン放送株取得 [大西 宏のマーケティング・エッセンス]
昨日は、お食事に誘っていただいた方から、目の覚めるような新しいビジネスモデルのお話を聞かせていただきました。気分良く家に帰ってテレビをつけるとライブドアがニッポ... [続きを読む]

» ライブドア買収に関するブロガーから報道陣への「ツマンナイ」はどこに原因があるのか? [俺とお前と100式様 『平日1日1回更新::東京ブック編』]
ライブドアの「戦略」 http://dave.cocolog-nifty.com/news/2005/02/post_3.html#more By(私的)に... [続きを読む]

» ニッポン放送株沸騰中 - シックス デイ放送 [Dazzling M]
ライブドアがニッポン放送株取得に関連して フジテレビが、ほりえもん出演の平成教育2005予備校の放送を中止 なんて姑息な報復なんでしょうか。あまりの稚拙さに... [続きを読む]

» ライブドア vs フジテレビ [武 式 ]
ライブドアのニッポン放送株買収のニュースがかなり世間に衝撃を与えているみたいだ。 おいらとしても弱小株主として、ヒヤヒヤしながら見ております。 しかし今... [続きを読む]

» 平成教育2005予備校休止などライブドア情報総まとめ〜ニッポン放送、フジテレビ、MSCBなど [デイトレしない投資家deepの株式投資日記☆行け!ライブドア!]
いつもコメントしていただいているcocoaさんからの情報です。 ・フジ 堀江社長出演のバラエティー休止 ・フジテレビ、ニッポン放送株のTOB目標を引き下げ ... [続きを読む]

« 労働組合というもの(大阪市ヤミ手当問題) | トップページ | ニュースの切り口(サッカーW杯アジア最終予選) »